弥生会計の使い方に関する質問をご紹介します。
Q.弥生会計で勘定科目や補助科目が削除できない
A.残高が残っている科目や特殊な科目は削除できないようになっています。
削除したい勘定科目や補助科目が以下の条件に該当していないかご確認ください。
- 補助科目がある定科目
- 当期の仕訳で使用している勘定科目と補助科目
- 前期繰越残高がある勘定科目と補助科目
- [帳簿・伝票設定]の「入金伝票科目」「出金伝票科目」に設定している勘定科目
- システム固定の勘定科目(仮払消費税、仮受消費税、複合、未確定勘定、繰越利益、事業主借、事業主貸、元入金)
弥生会計の繰越処理に関する質問をご紹介します。
Q.弥生会計で新年度の入力をしたいのですが、前期の決算が終わっていません。
なにか良い方法はないでしょうか?
A.繰越処理は、新しい期の仕訳を入力したくなったら行ってください。
前期の決算が終わっているかは関係ありません。
繰越処理後は、[年度切替]ボタンで、今期と前期を切り替えながらデータを入力してください。
前期の仕訳を追加や修正した場合は、[次年度更新]ボタンで、今期の「前期繰越残高」を更新して下さい。
[次年度更新]は、何回でも行うことができます。
弥生会計の設定に関するご質問を紹介します。
Q.弥生会計を購入し、勘定科目を自社の運用に合わせて追加しています。
あらかじめ登録されている勘定科目は、「端数処理」が『指定なし』となっています。
これはどういう意味でしょうか?
A.弥生会計では、消費税を自動計算させる場合に端数処理(切り上げ、切り捨て、四捨五入)の初期値を勘定科目ごとに設定が可能です。
あらかじめ登録されている勘定科目に設定されている『指定なし』の意味は、会社全体の「消費税設定」の設定に従う。という意味になります。
「端数処理の設定をしてない」という意味ではありませんので、ある科目は切り上げで計算したい。ある科目は切捨てで計算したい。というようにある科目だけ個別に設定を変えたい場合のみ変更して下さい。
会社全体の消費税設定は、クイックナビゲーターの導入タブ 「消費税設定」で設定しています。
「消費税設定」の「税端数処理」が、切り捨てと設定されていれば、科目設定の税端数処理が「指定なし」となっている科目は切り捨てで計算されることになります。
「税計算区分」も選択肢は「内税」「外税」「別記」「指定なし」があります。こちらも、「指定なし」は「消費税設定」の設定に従うという意味になります。
しかし、もし「決算書項目」が「指定なし」だった場合は、この場合は、全体の設定に従うという意味ではなく、「設定していない」=「なんらかの設定が必要」という意味になりますのでご注意ください。
弥生会計の便利な使い方をご紹介します。
何度も入力する仕訳をひな形として保存しておける「取引辞書」を使うとかんたんに入力できます。
毎日・毎週・毎月・毎年など、何度も発生する取引は「仕訳辞書」や「伝票辞書」
取引先の名称や、従業員の名称など何度も入力する固有名詞や文言は「摘要辞書」
この3つの辞書=ひな形を弥生会計では「取引辞書」と呼びます。
よく使う仕訳や文言を取引辞書に登録しておけば、伝票入力や出納帳入力の作業時間を短縮したり、入力ミスの防止になります。
家賃のように支払金額が毎月固定の取引は、科目・摘要・金額すべてを保存しておき
水道光熱費のように支払金額が毎月変動する取引は、科目と摘要だけを保存しておくことができます。
弥生販売の使い方に関する質問をご紹介します。
Q.請求書を合算印刷するときに、得意先ごとに改ページして印刷したい。
A.「書式の設定」で設定できます。
1.クイックナビゲータの[売上]タブから[請求書の発行]をクリックします。
2.[集計単位]を選択し、
請求書を発行する請求先の[締グループ][締日]を入力します。
3.[集計]ボタンをクリックします。
4.[印刷]ボタンをクリックして、[書式の設定]ボタンをクリックします。
5.[請求明細書印刷条件]タブを開いて書式の設定を行います。
「表示順」は、選択肢の中から「得意先順」を選択します。
「得意先毎に改ページする」にチェックをつけて下さい。
なお、請求書を得意先以外の宛先に発行する(本社宛に発行する等)には、
あらかじめ得意先マスタで、「請求先」または「請求書合算」の指定が必要です。
弥生販売の使い方に関する質問をご紹介します。
Q.毎月15日と月末の2回締めて請求したい得意先があります。弥生販売で管理できますか?
A.はい。
ポイントが3つあります。
【1】1ヶ月内に複数回の請求締切がある[締グループ]の作成
【2】[得意先台帳]に新規で登録した[締グループ]を設定します。
【3】請求締め切りの操作
【1】締めグループの作成方法
1.クイックナビゲータの[導入]タブから[請求締グループ]をクリックします。
2.[コード]欄に半角英数で入力します。
(ここでは「32」と入力します。)
3.[請求締グループ名]を入力します。
(ここでは「毎月15日、月末締」と入力します。)
4.[閉じる]ボタンをクリックすると入力した[締グループ]が登録されます。
※「月末締め請求のみ」、「15日締め請求のみ」の得意先もある場合に、1回締めと2回締めの得意先が混ざらないようするのが目的です。全ての得意先が15日・月末の2回締めなら、この作業をせずに、もともとある締めグループを代用しても問題ありません。
【2】得意先台帳で締日の設定
1.クイックナビゲータの[導入]タブから[得意先]をクリックします。
2.[コード]にカーソルがある状態で[参照]をクリックして
1ヶ月内で請求締切が複数回発生する得意先を選択します。
3.[締グループ]欄で[参照]ボタンをクリックして
作成した請求締グループコード「32」を選択し、[OK]をクリックします。
4.[登録]ボタンをクリックして[得意先台帳]を登録します。
※弥生販売は、複数の締日に対する回収サイクルを登録することはできません。
回収サイクルを登録するときは、どちらかの締日に対するサイクルを設定しておいて下さい。
【3】請求締め切りの操作
1.クイックナビゲータの[売上]タブから[請求の締切]をクリックします。
2.[締グループ]欄で15日・月末締めの締グループ「32」を入力します。
3.[締日]欄に今回締切を行う日付を入力します。
4.[回収予定日]欄に回収予定日を入力します。
5.[集計]ボタンをクリックします。
6.今回の締切対象の請求先が一覧で表示されます。
[締切]ボタンをクリックします。
弥生販売の使い方に関する質問をご紹介します。
Q.一見のお客様(今後取引があるかわからないお客様)への納品書を作成する場合でも、得意先マスタは作らなければならないでしょうか?
A.得意先マスタを最初に登録し、伝票入力時はコードを選択するだけの使い方ができるのが販売管理ソフトのメリットでありますが、取扱商品や事業内容によっては一回だけの取引がメインとなることもあるかと思います。このような場合は、面倒だと思われるのはごもっともです。
「諸口」「一見」などの自分がわかりやすい名称で得意先コードを1つ作成しておき、売上伝票を入力する際に名称を修正することができます。納品書には伝票で変更した名称が印刷されます。
この方法なら、得意先マスタをその都度増やす必要がないので、入力が楽ですがデメリットもあります。
・「名称」は売上伝票で修正入力できますが、「住所」は得意先マスタから参照するのみです。納品書へ住所も印刷する必要がある場合は、一回だけの得意先も得意先コードを作ったほうが良いでしょう。
・売掛金などの管理帳票がまとまってしまいます。入金のチェックをしやすくしたいなら、一回だけの得意先も得意先コードを作ったほうが良いでしょう。
・〇〇を買ったお客様へDMを送りたい。など情報を活用する場合は、一回だけの得意先も得意先コードを作ったほうが良いでしょう。
このように、メリットとデメリットがありますので、日々の入力を楽にしたいのか、それとも後で情報を活用したいのか?このあたりをいまいちど検討したうえで、お好きな方法で入力してください。